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ショート・カット(2)

2012/01/28
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ショート・カット(1)



 ここ数年に自分の身に起こったこと。それは知らない人が聞いたら特にそれほど驚くほどのことではないのかもしれない。でもそれは私の内面と世界観と、そして外見までも、すっかり変えてしまうような出来事だった。

 2008年初秋から数ヶ月間に渡り、私は自身の身体が少しずつ、しかし確実に損なわれていくのを体験した。
「損なわれていく」というのは文字通り、物理的に何かが失われていくということだ。身体から、といっても血液や臓器ではない。私が失ったものはもっと外見的なもの。背中まで届く程に大切にのばしていた黒髪だった。

 異変に気がついたのはその年の夏。東京近郊のビーチリゾートにある貸別荘で夏休みを過ごしていたある日の朝である。シャワーの後の髪を乾かしている時、あまりにも抜け毛が多い事に気がついた。洗面所の床一面に散らばる長い髪。その量に面食らいつつも、せっかくの夏休みだ、気がつかないフリを決め込み、夫にも何も告げずに抜けた髪を拾い集めゴミ箱に捨てた。
 東京に戻ってからも、毎朝洗面所と言わずキッチンと言わず床に散った髪をせっせと集めては、カモジのように丸めてゴミ箱に捨てる。頭の中にはいくつものクエスチョンマークが浮かんでは消えるが、朝の忙しい時間に洗面所でグズグズしている時間にはいかない。とにかく深く考えないように手早く集めてはゴミ箱に捨てる。
 
 入浴の度に風呂場の排水溝には山盛りの髪が残った。手櫛でとくとハラハラと何の抵抗もなく髪が抜け落ちた。一番最初に疑ったのはホルモンバランスの異常である。私は女性特有の臓器に小さな欠陥があり、妊娠が困難な体質で、生理不順やトラブルはしょっちゅう起こっていたので、まずそれを疑ったのだ。かかりつけの婦人科に行くとしかし、医師の診断は特に異常はなし。結局「ストレス」が原因ではないか、と彼は言った。「まさかあれが原因かも?」と、おぼろげながら思いあたったのは随分あとになってからで、この時は「ストレス」などと言われても全くピンと来なかった。何故だかわからないが、その「原因かもしれない出来事」の部分だけ記憶が欠損したみたいに、全く思い出せなかったのだ。
 
 「髪が抜けるほどのストレス?」夫も私も訳が分からず混乱した。「過去のストレス」よりも、「今のこの状態」の方がよっぽどストレスを感じる。
 とりあえず私たちは10日間程仕事を休んで、急遽アメリカの夫の実家へと帰省することにした。もともと年内には一度帰省することになっており、長期休暇は予定内のことだった。私の体調が芳しくないことは上司(幸いなことに女性だった)にもそれとなく相談していたし、また夏前には私が不在の際の業務マニュアルも完成していたので、休みを取ることはさほど問題hなかった。こうして私たちが東京を後にしたのが夫の誕生日の数日前、10月初旬のことだった。

To be continued, hopefully.

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13:27 ショート・カットの理由

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